事業者名  錦川鉄道株式会社
事例名称  トロッコ遊覧車(とことこトレイン) 
概要
 錦川鉄道の終点、錦町が未開通の鉄道敷跡地(一部トンネル)を公園化し、山口県きらら博で不要となった遊覧車を譲り受け、遊覧トロッコの運行を始めた。鉄道利用者への割引と予約席を用意することで誘発効果が図られている。
取組の様子  
協力者・関係者  ・錦町
背景
 錦町が地域の憩いの場の確保と、町活性化の目的で公園化した園内に遊覧車を走らせることとした。その波及効果が受けられるように運行委託の要請があり、平成14年7月から運行を始めた。
内容
鉄道利用者のみ予約を受付け、遊覧トロッコの座席(100円割引)を確保している。
トロッコ遊覧料 大人 600円 小人 300円(片道)
遊覧車コースは、インフラ部分を町が整備する上下分離方式。

鉄道事業者、沿線自治体の概要
事業形態   :第一種鉄道事業者
営業キロ   :32.7km
輸送人員(平成14年度):476千人
主な沿線自治体及び人口(平成15年3月末):岩国市 106,142人、錦町 4,103人
効果
◆平成11年7月から実施。
トロッコ収入(雑収入):利用人員 32,153人(15年度実績)
誘発効果:平成15年度上半期 普通旅客収入 対前年4.2%増
(近年の減少率は平均で約4.1%程度であることから、誘発効果としては対前年約8%の増収が図れた。)
成功(失敗)理由
鉄道利用者に対する優遇措置(予約席の確保・割引料金:大人100円、小人50円の設定)を図ったこと。
平成15年3月一部トンネル内に「光る石」が取り付けられ、トンネル内部を蛍光石の壁面でライトアップしたことや、のんびりと田舎の風景が楽しめるなどといったことから好評を得ていること。
不思議なトンネルを走ることで、テレビ・新聞などマスメディアが取り上げたこと。
一般道路への落下防止策や無扉トロッコ車両に扉を設置するなど安全対策を図ったこと。
走行路の凹凸を解消するため、アスファルト舗装したことにより、乗り心地も向上させたこと。
遊覧車コースを錦町側が整備することにより、鉄道事業者は車両運行のみの経費負担となっていること。
今後の課題
錦川鉄道と遊覧車と錦町の各施設をセットにしたパック券等を設定して増収を図っていく。
お問い合わせ先  中国運輸局